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創立50周年にあたって
わが社は、札幌の地下鉄開業を翌年に控えた1970年10月に、地下鉄の信号及び情報制御装置の保守業務を行うため創立されました。それから50年が経ちます。その間、各種工事や資材販売、システム設計、リフォームなど業務の範囲を広げ、企業としても成長してきました。これまで当社を支えて頂いたお客様、日本信号はじめグループ各社、お取引先、地域の皆様など関係の皆様に改めて感謝を申し上げます。
札幌は1972年のアジア初の冬季オリンピックを経て大きく発展を遂げてきました。地下鉄はその札幌を代表する都市機能の一つです。わが社は地下鉄の保守業務をベースに、札幌の発展とともに社業を拡大してきました。言わば、地域に育てられ地域と伴に成長してきた会社でもあります。そういう意味では、地域社会への感謝ということもまた忘れてはならないと思います。
この50年の間に時代は大きく変化しました。こうした時代の激しい変化を見据えながら、我々が何をし、わが社として何を目指すか、その指針とするために、中期経営計画の中で「札幌日信電子の目指す企業像」というものを3つ掲げています。
ひとつは、「100年企業」を目指し、変革に挑戦する企業ということです。創立50周年を迎えますがそれは決して到達点ではありません。それからさらに30年、40年と続き100年企業を目指さなければなりません。100年企業となるためには、時代の変化をおそれず、事業内容や組織自体も果敢に変革していくことが必要です。
一方、「本業を続けず、本業を忘れず」という言葉もあるように、どんなに時代が変わっても、札幌日信電子として守り続けなければならないものもあります。その第一は「安全と信頼」ということだろうと思います。わが社として何を変え、何を守らなければならないか、社員全員が認識を共有しながら、これからも仕事をしていかなければなりません。
2点目は、日本信号グループの北海道における事業の中核企業ということです。日本信号本社、北海道支店そして昨年からわが社の子会社となった北明電気工業㈱と一層の連携は図りながら、北海道における事業展開の中核となる機能を担う企業を目指したいと思います。
3点目は、地域社会を支える企業ということです。今地域が抱える課題は、少子高齢化、環境問題、人口減少時代における交通問題等さまざます。企業である以上利益を上げていくことは当然ですし、それが企業存続の条件でもありますが、それだけにとどまらず、北海道・札幌にある企業として、こうした地域課題の解決に寄与し、地域社会を支える企業を目指すということです。
この3つの企業像を目指しながら、わが社は更なる発展を目指していきます。
創立から50年を迎える記念の年にコロナ禍を迎えるのは大変残念なことです。しかし100年企業となるためには、単に成長を続けることだけが条件ではなく、こうした危機を乗り越えることも必要だと思います。
社員が一致団結しこの危機を乗り越え、地域の社会・交通インフラを支えるという当社の使命をこれからもしっかりと果たしていきたいと思います。今後とも関係の皆様のご指導、ご鞭撻をよろしくお願いいたします。
2020.10.19
札幌日信電子株式会社
代表取締役社長 若林 秀博
創立50周年記念事業
創立50周年にあたり、昨年から若手社員をメンバーとしたプロジェクトを立ち上げ、記念事業について企画提案を行いました。実行された取組みを紹介します。
1さっぽろまちづくりスマイル企業登録2020.02
当社では2006年から始めた社屋周辺清掃活動をはじめとして、地域の防災・防犯に関する活動、環境美化への取り組み、子育て支援、地域コミュニティへの貢献活動など様々な取り組みを行ってまいりました。
社会インフラを支える企業として事業を行っていけるのは、そこで生活されている市民の皆様のおかげでもあります。そこで、CSR活動は我々にできる恩返しの一つとして考え、地域の皆様へ少しでも還元していきたいとさっぽろまちづくりスマイル企業として登録しました。
100年企業を目指しこれからも札幌のまちづくり活動に貢献できるように、積極的に取り組んでまいります。
2作業服のリニューアル2020.03
当社のイメージとして最も目に付く作業服をリニューアルすることで、50周年を迎えたということを内外にアピールし、気持ちも新たに100周年目指していきたいと考え、作業服一式をリニューアルしました。
350周年記念スローガン2020.03
あらためて社員一人ひとりが、「我々は何者なのか、何処を目指し、何処へ行こうとしているのか。5年後、10年後、はたまた50年後の在るべき姿とはどのようなものか」を見つめなおす良い機会と考え、社内公募にて50周年記念スローガンを募集しました。
4サークル活動規程2020.03
100年企業を目指し、社員が一丸となって取り組むため、社員間のコミュニケーションの活性やチームワーク向上を目指し、会社の企業文化を育てることを目的とした社員の自主的なサークル活動に対し、助成をおこなう規程を作成しました。
550周年記念ロゴ作成2020.04
50周年を迎えたことをお伝えするため記念のロゴを作成し、名刺や記念品、ノベルティに使用しております。
6リンゴ並木へ苗木を寄贈2020.05
地域への恩返しの一環として、本社所在地の豊平区にある道道札幌環状線中央分離帯のリンゴ並木に、苗木を2本寄贈しました。
2020年8月6日に感謝状の贈呈式が行われ、豊平区長の天野様より「リンゴ並木は豊平区のシンボルとして地域の皆さまに親しまれている大切な財産。ご寄贈いただいた苗木はリンゴ並木を次世代へつなぐ新しい一員として、大切に育てていきたい」と感謝の言葉をいただきました。
植樹された苗木は、樹高3メートルの「きたろう」という品種でリンゴ並木では初めて栽培される品種となっています。
7木製ベンチリニューアル2020.06
「ぬくもりのある憩いの場所」というコンセプトで、バス待ちや近隣の方の休憩用に設置していたベンチを木製のタイプに交換しました。
リニューアル後はバス待ちの他にも休憩している方が増えたように感じます。これからも地域住民の皆様にご活用いただければと思います。
8ミントタブレット作成2020.07
お客様へのノベルティとしてミントタブレットを作成し、訪問した際にお配りしました。
9募金(札幌ささえあい基金)2020.07
札幌市への地域貢献と新型コロナウィルス対策を支援する思いから、「新型コロナウィルス札幌ささえあい基金」に寄付を行いました。
同基金への寄付に賛同した社員から集められた約70万円と会社からの70万円を合わせて140万円を寄付。
2020年9月25日 札幌市役所10階 市長応接室にて、石川副市長より感謝状をいただきました。
10札幌市立大学学生による 企業イメージ作成2020.09
100年企業を目指し、これからを担う若者の感覚で当社の企業イメージを作成してもらいたいと、札幌市立大学 デザイン学部の皆様のご協力のもと、弊社企業イメージ作成のコンペティションを実施しました。
採用されたデザインは会社の資料やPR媒体で使用するほか、クリアファイルなどのノベルティを作成し取引先等への配布を予定しています。
最優秀賞
デザイン学部人間情報デザインコース
3年 森宗 優香 様
優秀賞
デザイン学部人間情報デザインコース
2年 長内 絵美 様
社長特別賞
デザイン研究科人間情報デザイン分野
1年 川口 伽椰 様
11社員証リニューアル2020.09
作業服も一新されたことから社員証のリニューアルを行いました。
12記念誌の作成2020.10
当社の歴史と世の中の変遷を振り返り、記念誌としてまとめました。
紙媒体の他、手軽に配布・閲覧が可能なデジタルデータも作成しました。